穂高槍縦走

穂高槍縦走 二日目 ~The last traverse of my life~

幾度となく穂高へ

まだ暗い中、外に出てみる。星が見えない…と思ってたら徐々に見え始めた。雲もほとんど無く、今日の天気は良さそう。もっと寒いかと思ったけど、これならパーカーを着れば大丈夫だろう。体調もメンタルも良い。廊下においてあるザックを1F食堂に下ろし、出発の準備をする。思えば13年前も同じ。当時は本館の玄関にテレビがあり24時間天気予報を見ることができた。今日の日の出は4:41頃。順調にいけば西穂あたりで日が昇るだろう。今日は6月最後の日。昨年に西穂に登ったのは6月に入ったとき。奥穂まで積雪の心配はないだろう。とにかく慎重に。13年前と同じように考えてはいけない。出発時には周りには誰もいない。恐らく何人か後から登ってくるだろう。

  

ヘッデンを点けてザックを背負う。やはりいつもより重い。まずは山荘から岩場を乗り越えて丸山へ。ハイマツ帯を抜けると強くはないけど風が谷から吹き上がってくる。岩屑の踏み跡を確かめながら一歩一歩登っていき、直下の岩場を登っていけば独標だ。その先も岩を掴みながらピラミッドピーク、チャンピオンピークと辿っていく。ここは昨年登っているので、記憶も鮮明だしルートの詳細も頭に入っている。しかしペースはちょっと落ちている。さすがにアイゼンとピッケルが入ったザックは、今の自分の体力からするとちょっと負担だ。だんだんと空が白くなってきた。ここはマイペースを守り、焦らずに西穂を目指す。

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暗いうちに西穂山荘を出発。無事に歩き通せますように。

  
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ここが出発点で、最終目的地は槍ヶ岳山頂だ。

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間もなく西穂丸山。ここは写真撮影だけ。

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西穂独標に着いた。日の出前なのでもちろん真っ暗。昨年登った時は日の出後だったけど、眼下に雲海が広がり圧巻の眺めだった。今回は全行程での通過点にすぎないけど、ここは何回来てもいいところ。しかし危険な岩場もあるので安易に登ろうとせず、しっかり練習してからね。

  
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岩に書かれた8峰の文字。ピラミッドピークだ。

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ピラミッドっピークに到着。わずかに明るくなってきた。

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4峰のチャンピオンピークを過ぎる。

  
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4峰もしっかり見ていないと見逃してしまうほど。

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岩場は続くけど、まだまだ踏み跡は明瞭。かなり空が明るくなってきた。


  
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2峰に来た。ここからが更に心を引き締める。

昨晩食堂で西穂を目指す人達には、「2峰を過ぎたところから要注意」と伝えておいた。その2峰を過ぎる。ここから西穂山頂までちょっと険しい岩場になっていく。そして最後の難所、山頂直下の岩をクリアしていくと西穂高岳山頂だ。ここも何度来てもいい山頂だ。ここからは北アルプス南部がほぼ見渡せ、眼下には上高地を流れる梓川が見える。もしかしたら今、河童橋からここを見ている人がいるかもしれない。
気になるのは、奥穂方面に雲が掛かっているところ。まあ、日が昇って気温が上がり、せめて午前中は何とか掃けてほしい。しかし今回の目的は無事に歩き通すこと。景色は二の次だ。

  
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振り返ると、手前に登ってきた数々のピーク。そしてその向こうに焼岳、遠くに雲が掛かっている乗鞍岳だ。

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笠ヶ岳も山頂に雲が掛かっている。

  
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だんだんと道も険しくなってきた。ペンキマークを見落とさないようにする。

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険しい岩場が続き慎重に登っていくと、西穂山頂が見えてきた。何度も書くけど、山頂直下の岩場はくれぐれもペンキマークを外さないように。間違った箇所を行くと、慣れない人は身動きが取れなくなるかもしれない。

  
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標識手前の「主峰」の文字。

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今日目指す奥穂。あいにく山頂は雲の中。

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昨年に引き続き、無事に西穂高岳山頂に着いた。奥穂高岳、前穂高岳、北穂高岳と、「穂高」の名前が付くピークは数が多いけど、いずれも難所ばかり。しっかりと岩場での三点支持など練習してチャレンジしてほしい。

  
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信州側の眼下には上高地を流れる梓川。その後ろには霞沢岳。遠くには中アや南アも見えている。河童橋が見えているけど、逆にあそこから西穂を見ている人がいるんだろうな。

  
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南側には焼岳と乗鞍岳。かろうじて御嶽も見えている。相変わらずいい眺めだ。

  
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今日目指す奥穂山頂には厚い雲が掛かっている。右手には吊尾根を経て前穂高岳。手前にはこれから歩くP1から間ノ岳。ちょっとゾクゾクしてきた。

  
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まだ時間が早いけど、何とか富士山も見えた。槍穂から富士山を見るのなら、甲斐駒を探すといい。その左手奥が富士山だ。


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