穂高槍縦走 二日目 ~The last traverse of my life~
西穂の向こう側

吊尾根をバックに次のピーク、P1へ。
まだ辺りが明るくないのと、若干遠くは雲が掛かっているため、西穂山頂滞在は一通り写真を撮るだけとして先へ進む。山頂から急な岩場を下り、再度登っていけばP1だ。ここまでは昨年に訪れたところ。近年、安易にこの縦走ルートに立ち入って遭難事故が多発しているせいか、「一般登山道ではありません。経験者向けの難ルートです。重大な遭難事故が度々発生しています。」と書かれた看板が立てられている。長野、岐阜両県の遭対協とも書かれているので、公式なのだろう。昨年は時間もなく、時期的にも多少なりとも残雪があるかもしれないので、ここP1までにしておいた。雲が徐々に掃けて奥穂方面が見えてきた。大きく深呼吸をしてP1を後にする。

西穂山頂からP1まではすぐだ。昨年も見た注意喚起の看板が立っている。この先は一秒たりとも気が抜けない。大げさではなく、本当なのだ。

ここから先は岩屑の多い縦走路。

行く手に見える間ノ岳。まずはここまで。

奥穂方面が徐々に雲が切れてきた。このまま天気が良くなってほしい。

どうやら雲は流れていくようだ。奥穂より北は天気がいいようだ。

P1から西穂を振り返る。西穂山頂にある標識はここから離れても意外にはっきりと確認できる。ここまで来たのも険しいルートなのに、この先はそれ以上の難ルートとなる。

足元には多分ハクサンイチゲ。

途中で飛騨側に続く谷を見下ろす。白飛びしてるけどバックは笠。
昨年はP1まで。ここからが核心部が奥穂まで続く。まずはP1からの下り。急な岩場を慎重に下りていく。やはりこれまでのルートとは違うのを感じてしまう。行く手には新しい鎖が取り付けられている。以前設置されていたのかどうかは記憶にないが、これも気休め程度。このルートは最低限の鎖やロープすら設置されていないのが普通だ。
そして今度は急な岩場の登り。行く手を判断するのはペンキマークとルートを見極める自分の目だけ。ようやく吊尾根から今日の朝日が登ってきた。奥穂方面の雲はすっかり掃け、目指すべき目的地がはっきりと見える。

P1から下りて振り返る。鎖が新しいので近年取り付けられたものか。それにしてもP1を過ぎると一気にルートの様相は変わり、緊張感が一気に増す。

足元には足を掛けるためのピンが埋め込まれている。

ここから再度きつい登り。

ルートを辿る上での頼りのペンキマーク。

吊尾根から朝日が昇った。前回来たのは9月で、お日様を見たのはもうちょっと右側だったと思う。

最初のピークに登る。青空の早朝は気持ちがいい。

一歩間違えたら奈落の果て。一歩一歩慎重に。

コルから一気に登ってきた。振り返ると西穂? いや、あのピークはP1だ。所々にペンキマークが見えているけど、あそこを下ってきたのか…
