穂高槍縦走 三日目 ~The last traverse of my life~
飛騨泣き降下
展望台から元のルートに戻り、先へと進む。岩場は更に険しくなり、危険度も増していく。危険箇所には金属のステップや鎖が取り付けられているが、これに頼っていても一旦踏み外すと奈落の果てだ。あまりにも険しいせいか、眼下のA沢のコルは見えず、先の長谷川ピークのナイフリッジが見えている。やはり岩場の下りは本当に難しい。

この先の長谷川ピークのナイフリッジ。こうやって見ると、どうやってあそこを越えるんだと思ってしまうほどだ。

鎖が取り付けられているのだが、あくまで補助。

飛騨泣きの核心部が見えてきた。

飛騨泣きと長谷川ピークの間のA沢のコルがかすかに見えるようになってきた。まずはあそこまで下りていかねばならない。確かこの先で垂直に近い岩を下りる箇所があったはず。

あそこがA沢のコル。ペンキで書かれている。

下りてきた鎖場。自分でも呆気にとられる。
更に岩場は続く。飛騨泣きはこの辺り一帯の岩場のことを指すのだけど、落ちるとほぼ助からないため、「飛騨泣き」という名前がついているそうだ。確かに落ちたら助からないね…。
ちょうど鎖が張られたピークに以前はなかった飛騨泣きのプレートが取り付けられている。そしてここからが飛騨泣きで最も険しいところ。ペンキマークに沿って岩壁を下りていく。何とか手掛かり足掛かりはしっかりしているものの、最後は足が届くか届かないといった状況だ。何とか無事に岩壁を下り、A沢のコルまで岩屑の上の踏み跡を辿っていく。いや~スリリングだ。

笠の稜線をバックにこの先立ちはだかる岩峰たち。

いつ設置されたのだろうか、太い鎖が備え付けられている。ここからが飛騨泣きの核心部と言っていい。

岩に付けられたステップ。これがあるか無いかでは大違い。

どれだけ下ってきたんだ…

飛騨泣きのプレート。A沢のコル側から登っていくのも怖いが、下りはそれ以上に怖い。いずれにせよ神経がすり減るのは確か。

まだまだ高度は高い。A沢のコルまで一気に下りる。

ルートは岩屑の踏み跡へ。とはいっても気が抜けない。



